【バチカン4月23日CNS】キリストの約束である「わたしは復活であり、いのちである。わたしを信じる者は、死んでも生きる。生きていてわたしを信じる者はだれも、決して死ぬことはない」(ヨハネ11・25〜26)が歌われる中、教皇フランシスコの遺体はバチカンの聖ペトロ大聖堂内に運び込まれた。
数万人の人々が4月23日早朝から、教皇の遺体の移送を見届けて祈るためにサンピエトロ広場に集まった。巡礼者たちは教皇の遺体が、開かれたひつぎに納められて広場に着くと拍手を送り、ひつぎが聖ペトロ大聖堂前の階段を上り切ると再び拍手が沸き起こった。
聖ペトロ大聖堂は23日深夜まで、24日は午前7時から深夜まで、25日は午前7時から午後7時まで、一般に開放される。教皇の葬儀ミサは26日午前10時からサンピエトロ広場でささげられ、続いてローマ市内の聖マリア大聖堂での埋葬がある。
教皇庁広報局のマッテオ・ブルーニ局長は、列を成して教皇の遺体に別れを告げに来た人は、23日の午前11時から午後7時30分の間で1万9430人に上ったと明らかにした。また、聖ペトロ大聖堂は人々の列が続くようなら深夜以降も開放されると付け加えた。
ローマ・カトリック教会のカメルレンゴ(使徒座空位期間の管理責任者)を務めるケビン・ファレル枢機卿が、教皇が宿舎として21日に88歳で逝去するまで住んだ「聖マルタの家」の聖堂からの遺体の搬送に伴う祈りの式を司式した。
80人以上の枢機卿たちがファレル枢機卿の前を行列し、教皇のひつぎの横にはスイス衛兵たちが並んでいた。
