きょうをささげる 6月の祈り

【教皇の意向:世界に思いやりの心を育む】

私たち一人ひとりが、イエスとの人格的な交わりの中でなぐさめをいただき、イエスのみ心によって、世界に対して思いやりの心を育むことができますように。

【日本の教会の意向:難民移住移動者】

さまざまな理由で故郷を離れざるを得ない人たちをお守りください。私たちが兄弟姉妹として、彼らを受け入れるための必要な環境を整えることができますように。

 6月はイエスのみ心を祝う月です。それは私たちの罪深さを裁くよりも、人間の持つ弱さを知り、人間を深くいつくしみ、罪をゆるし、愛そのものの神へと立ち返らせようとするイエス・キリストの心に触れることです。現代の世界ではますます自国中心主義の傾向が広がり、不寛容や差別、分断と紛争が広がっています。そのような中で新教皇レオ14世は選出後の最初の祝福で「人類は、神とその愛に達するための橋として、この方(キリスト)を必要としています」と言われました。私たちの世界は架け橋を必要としています。その架け橋の中心であるイエスとの人格的交わりを深めることで、一人一人が思いやりの心を豊かに育み、人々の架け橋となっていけるよう祈りましょう。

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 日本における難民認定率は依然として先進諸国と比べて非常に低く2024年は1.54%でした。難民の受け入れに対する政府の消極的で不寛容な姿勢は、難民の居住、医療扶助、就労支援にさまざまな人権問題を引き起こしています。日本で働き住むためにやって来る外国人移住者の数も200万人を超えるほどに増えていますが、長時間労働や低賃金、生活支援不足など、ここでも多くの問題が指摘されています。迫害を逃れてきた難民や新生活を求めてやって来た移住移動者が、たどり着いた国において人生を自由に選び、自分の能力を生かし、家族との幸せな生活を築くことができる社会を整えられるよう祈りましょう。

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