7月の第2日曜「船員の日」 海で働く人々とその家族に感謝と祈りを

 カトリック教会は、7月の第2日曜日を「船員の日」と定めている。日本カトリック難民移住移動者委員会の委員長、山野内倫昭(みちあき)司教(さいたま教区)は、今年もこの日を迎えるに当たってメッセージを発表し、海で働く人々とその家族に感謝し、その人々のために祈るよう呼びかけた。
 メッセージは、世界の物流の9割近く(日本では99.7%)が海上輸送に頼っており、約180万人の船員が世界経済と人々の生活を支えていると指摘する。船員たちは長期間家族と離れ、過酷な労働や孤独との闘いを余儀なくされるが、その献身的な奉仕なしに私たちの生活は成り立たないと山野内司教は説く。
 船員の生活は、嵐や海賊の脅威、戦争の影響にもさらされる。新型コロナウイルスによるパンデミック(世界的流行)が起きていた数年間は、契約満了後も帰国できず海上で立ち往生したという。
 「心からの感謝をもって、このような船員たちを思い巡らす時間をもちましょう」と山野内司教は続ける。「わたしたちの祈りが、暴風雨や孤独の中でも、また心配して待つ家族のなぐさめのためにも、大きな助けとなるでしょう」
 また港湾で働く人や司牧者、船員に寄り添うボランティアに対する感謝の意も表し、日本各地でのステラマリス(船員司牧)がさらに広がり、根付いていくことを願ってメッセージは結ばれている。全文はカトリック中央協議会ウェブサイト(https://www.cbcj.catholic.jp/2025/07/01/33017/)で読める。

  • URLをコピーしました!
目次