韓国・水原(スウォン)教区の青年と司祭の訪問団が2月6日から8日まで、さいたま教区を訪問した。中高生11人、大学生や社会人8人、司祭3人、教区職員1人、合計23人の一行は同教区の研修施設「ミカエルの家」(埼玉・川越市)に宿泊し、6日は東京の神田教会を見学。7日にさいたまカテドラル浦和教会(さいたま市)で「青年の集い」が開かれ、日韓の青年と司祭たちが交わりのひとときを過ごした。
WYDソウル大会に向けて

今回の集いを担当したのは、韓国出身で、現在はさいたま教区のワールドユースデー(WYD)担当司祭である安鎭亨(あん・じんひゅん)神父。安神父によれば昨年10月、同教区巡礼団が韓国を訪問した際、山野内倫明(みちあき)司教が水原教区のイ・ヨンフン司教に、2027年夏のWYDソウル大会に向けた若者同士の交流を提案。翌11月の日韓司教交流会の折、山野内司教が具体案をイ司教に親書で伝達し、イ司教が賛成したことで、今回の訪問が実現した。
ミカエルの家から電車と徒歩で同教区本部事務局に到着した訪問団は、出迎えた山野内司教に一人ずつあいさつと自己紹介をし、中高生グループが聖歌をプレゼントした。山野内司教のギター弾き語りに合わせて、歌の一部を日本語で唱和し、けん玉遊びを楽しんだ。
昼食後に聖堂で開かれた「青年のつどい」では、山野内司教が、今後、さいたま教区からも水原教区に青年を派遣し、27年のWYDソウル大会での交流につなげていきたいと話した。青年たちは互いに日本語、韓国語を織り交ぜてあいさつをし、韓国の中高生グループが日本語でのあいさつや、祈りを込めた歌とダンスを披露。参加者全員で聖歌『キリストの平和』を日本語で歌った。その後の交流会では、日本と韓国の茶菓を囲み、互いにスマホの翻訳アプリを駆使しながら共通の話題で盛り上がった。
共同体の大切さを知る

訪問団の同行司祭の一人、キム・ウージョン神父(50/水原教区)は青年たちへの思いをこう話した。
「(短い日程ですが、韓国の青年たちには)日本の教会の方々との出会いを大事にしてほしいと思います。将来、教会から離れることがあっても、今回の出会いが心の中にあればいつかまた教会に来ることができるのではないでしょうか。日本の『ただいま』『おかえり』の気持ちを体験してほしいと思います」
高校3年生のチョン・ソヒョクさんは初めての来日。2017年にインドネシアで開かれたアジアン・ユースデーに参加し、言葉は通じなくとも同じ信仰で皆が一つになる経験をした。今回も言葉の壁はあるが、日韓の青年の交わりを体験したいという気持ちで参加。「一人一人と握手したり、ハグしたりして感動しました」。水原教区で、WYD準備のための中高生チームのリーダーをしており、これからいろいろな企画をしていきたいと考えている。
教区の青年部で典礼奉仕しているイ・ハンソルさん(32)は、長く看病した母親を昨年11月に亡くし、一人で家にいたくなかったこと、映画『沈黙』(原作・遠藤周作)を見てキリシタン迫害に興味を持ったことから今回の訪問に参加。日本の信者や教会生活を少しでも見ることができて良かったと話し、「日本人と韓国人が一緒に神様の前で歌を歌っているのに、少し涙が出ました。共同体の大事さを感じました」。
所沢教会の清水茉莉さん(19)は「すごく楽しかったです。韓国はすぐ行けますが、これまで(韓国の)教会に関わりがなかったから交流できて良かったです。WYDに向けて顔見知りになれました」
カリーニョ・マカリオ・ルーフスコードグ(24/栃木教会)さんは「お互いの言語(の違い)を知った時、『(相手の言葉では)こうやって言うんだ』という面白さがありました」
イタリア発祥の信徒による国際運動であるフォコラーレで活動している遠藤淳(じゅん)さん(26/朝霞教会)は「欧米的な空気感で信徒と交わる経験は今までもありましたが、(同じアジアの文化圏の)韓国の青年たちとの交わりは新鮮な楽しさがありました」と感想を話した。

