「WYD(ワールドユースデー/世界青年の日) in(イン) 名古屋」が5月6日、名古屋カテドラル布池教会で行われた。この集いは年に1度、名古屋教区青年委員会の企画で開かれ、各言語グループの青年たちが集まり、分かち合いや祈りを行っている。今年は「2027年ワールドユースデー(WYD/世界青年の日)ソウル大会」に向けて日本を巡回している十字架とイコンが、名古屋教区に来ることに合わせて開かれ180人余りが参加した。

参加者たちは午前10時30分に布池教会の地下ホールに集まり、松浦悟郎司教(名古屋教区)のあいさつ、暮林響(ごう)神父(神言修道会)による招きの言葉の後、十字架とイコンを迎え入れた。
そこで行われたのは「クロカルフェス」というプログラム。クロカルフェスの「クロカル」は、「Cross(クロス/十字架・交わる)」と「Culture(カルチャー/文化)」を合わせた造語だ。日本人、ブラジル人、インドネシア人、ベトナム人、フィリピングループをはじめとする英語圏のグループの青年たちが歌やダンスを披露し、十字架とイコンを迎えることができたことを共に祝った。
午後は十字架の道行きが行われた。各留ごとで言語を振り分け、さまざまな言語で、十字架とイコンと共に十字架の道を歩み、祈りをささげた。言語ごとのグループでの分かち合い後、代表者が会場全体にその内容を紹介した。
十字架称賛の典礼で行った派遣ミサでは、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語、英語、タガログ語の歌が歌われ、それぞれの言葉で共にミサに参加した。ミサを司式した松浦司教は説教で、「今日ここに送られてきたWYDの十字架は、いろいろな現実の中で生きている皆さん一人一人をじっと見つめ、次のように呼びかけています。『希望を持ちなさい、私はずっと一緒にいる』」、「マリアと共にイエスの十字架を仰ぎ見ながら信仰の道を歩んでいきましょう」と語りかけた。
青年グループのメンバー・梁良我(やな・りょうが)さん(26/春日井教会)は、「世界中の青年の元へ旅する十字架とイコンを、さまざまな国や町から名古屋教区に集まった青年たちで心を合わせて迎え入れ、共に喜び、分かち合い、祈りをささげることができました。とても温かい集いになったと思います。これからも、このような集いを行っていければと思いました」と話していた。
