雪の中、ろうそくの光で聖母に祈る「雪の聖母祭」が、新庄教会(巡回/山形県最上郡)で毎年行われている。今年も2月7日と8日、成井大介司教(新潟教区)と信徒30人以上が集い、共に平和を願って祈りをささげた。
現地では1週間前に、2メートルの積雪があった。当日も雪は深かったが風はなく、時々おだやかに雪が降った。
7日、夕方6時から聖堂で祈り、成井司教が聖母について話した。
「イエスの十字架のもとにたたずむマリアは、絶望的な状況にありながらも全てを受け入れ、神に信頼し、祈っていました。その祈りは、イエスの復活によってもたらされた平和につながっていくのです」(新潟教区ウェブサイトより)
一人一人は、暗闇の中のろうそくの火のように、弱く、小さなものであっても、美しく、人の心を温かくするような平和の光として自身を輝かせていくよう招かれている、と成井司教は語った。
続いて、平和のためにロザリオの祈りを日本語と英語でささげた。その後、聖母像を先頭にろうそくと花を持ち、歌いながら、洞窟に見立てたかまくらまで歩いた後、聖母像を安置して献花し、祈った。翌8日は成井司教主司式のミサが行われた。
新庄教会は1956(昭和31年)に始まり、集会所に集う巡回教会として地域の人々の信仰のよりどころとなってきた。1980~90年代、自治体の要請に応えて結婚のために来日したフィリピン出身の信徒が増える。その人々の「教会が欲しい」という熱意を、高齢化した日本人信徒が見守り、両者が心を通わせて2010年に新庄教会が献堂された。
現在の主任はスリ・ワルヨ神父(イエズス・マリアの聖心会)。今年は同じ会の司祭と神学生二人も準備を手伝った。3人ともフィリピンから来日して間もない。オタワ愛徳修道女会の修道女2人も準備に加わった。毎年、会場づくりを担当している同教会信徒の長南(ちょうなん)ジュリエットさん(64)によれば、今年は雪が多く、しかも固かったため、その人たちの力が大きな助けになったという。
長南さんは教会献堂の時の実行委員の一人。教会を「雪の聖母」にささげることは、献堂した時に皆で決めた。
「雪の中で暮らしていると、寒いし、大変です。危ないことや怖いこともあります。その時、マリア様に助けてくださいと祈ると、不思議に応えていただけます。雪が解けたらマリア様を忘れるの?と言われますが、違います。春でも夏でも、冷たい心の人に会うと、心が凍ってしまうでしょう? だからマリア様に、私たちの心を温めてくださいとお祈りするんです」
今年は他県から来た参加者もあった。「雪の聖母祭」は毎年、2月の日曜日に行われる。
(新潟教区ウェブサイトの記事はこちら)





