短歌・俳句– Tanka & Haiku –
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短歌・俳句 1月
◆ 短歌 ◆ 選者 春日いづみ テナント募集の貼り紙多き街道にせめてと並ぶるサルビアの赤 長崎 荒井 慎一 【評】上句の具体がかつて賑わった街道の今の状況をつまびらかにしている。明るさを取り戻そうと植えた赤いサルビア。小さな炎のような... -
短歌・俳句 11月・12月
◆ 短歌 ◆ 選者 春日いづみそれぞれの家にそれぞれの理由ありて口籠りたる人口調査 宮津 杉本 友子 【評】国勢調査がありました。家族構成や持ち家か、仕事に従事しているかなど答えにためらうこともあり、心情を「口籠り」がよく伝えてい... -
短歌・俳句 10月
◆ 短歌 ◆ 選者 春日いづみ大好きな雑誌のコラムが終わりたり一編のコラムに雑誌は軽く 那須塩原 林 秀雄 【評】愛読していた雑誌のコラム、連載が終わったことにがっかりする作者。たった「一編のコラム」だが、雑誌の重さは内容次第との把握、... -
短歌・俳句 9月
◆ 短歌 ◆ 選者 春日いづみ 愛し方分からぬままに模索して放蕩息子のたとえに行き着く 横須賀 和泉 舞 【評】子育ての場面でしょうか。正解はなく思い悩むことしばしばですが、聖書のたとえ話に気付かされ光が見えることがあります。「行き... -
短歌・俳句 8月
◆ 短歌 ◆ 選者 春日いづみ 獰猛な太陽が闇に帰る頃ちりんちりりん風鈴わらふ 青梅 重吉 知美 【評】厳しい暑さが続いている。朝からじりじりと照り付ける太陽を「獰猛な」と手に負えぬ動物のように表現。日没の後、ふと鳴り出す風... -
短歌・俳句 7月
◆ 短歌 ◆ 選者 春日いづみ 野に小さき紫の花を目に留めし人のありてぞ菫生まれぬ 小平 鈴木真木子 【評】野に咲くかれんな菫の花、見過ごしてしまいそうだが、立ち止まり目を留めることで初めて菫の存在が認識される。漠然と物を見るの... -
短歌・俳句 6月
◆ 短歌 ◆ 選者 春日いづみ ギリシャ語で回心はメタノイアとう逆さに読めばあいのためなり 日野 広山 弘子 【評】ギリシャ語の「メタノイア」は「悔い改め」「回心」という意味であると説教で聞いた作者。逆さに読むと「愛のため」になる。心...
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