短歌・俳句– Tanka & Haiku –
-
短歌・俳句 10月
大好きな雑誌のコラムが終わりたり一編のコラムに雑誌は軽く 那須塩原 林 秀雄 【評】愛読していた雑誌のコラム、連載が終わったことにがっかりする作者。たった「一編のコラム」だが、雑誌の重さは内容次第との把握、「軽く」なったとの表現が勘所... -
短歌・俳句 9月
◆ 短歌 ◆ 選者 春日いづみ 愛し方分からぬままに模索して放蕩息子のたとえに行き着く 横須賀 和泉 舞 【評】子育ての場面でしょうか。正解はなく思い悩むことしばしばですが、聖書のたとえ話に気付かされ光が見えることがあります。「行き... -
短歌・俳句 8月
◆ 短歌 ◆ 選者 春日いづみ 獰猛な太陽が闇に帰る頃ちりんちりりん風鈴わらふ 青梅 重吉 知美 【評】厳しい暑さが続いている。朝からじりじりと照り付ける太陽を「獰猛な」と手に負えぬ動物のように表現。日没の後、ふと鳴り出す風... -
短歌・俳句 7月
◆ 短歌 ◆ 選者 春日いづみ 野に小さき紫の花を目に留めし人のありてぞ菫生まれぬ 小平 鈴木真木子 【評】野に咲くかれんな菫の花、見過ごしてしまいそうだが、立ち止まり目を留めることで初めて菫の存在が認識される。漠然と物を見るの... -
短歌・俳句 6月
◆ 短歌 ◆ 選者 春日いづみ ギリシャ語で回心はメタノイアとう逆さに読めばあいのためなり 日野 広山 弘子 【評】ギリシャ語の「メタノイア」は「悔い改め」「回心」という意味であると説教で聞いた作者。逆さに読むと「愛のため」になる。心...
1
