文化– Culture –
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特別展「岩下壮一という多面体〜20世紀のフランシスコ・ザビエル〜」開催中 東京・聖心女子大学キリスト教文化研究所/グローバル共生研究所
大正末期から昭和初期にかけ、幅広い分野で日本の教会に貢献した岩下壮一神父(1889~1940年)の生涯を回顧する特別展が、東京・渋谷区の聖心女子大学で開かれている。今年は岩下神父の司祭叙階100周年に当たり、展示には今年新たに発見され... -
短歌・俳句 8月
◆ 短歌 ◆ 選者 春日いづみ 獰猛な太陽が闇に帰る頃ちりんちりりん風鈴わらふ 青梅 重吉 知美 【評】厳しい暑さが続いている。朝からじりじりと照り付ける太陽を「獰猛な」と手に負えぬ動物のように表現。日没の後、ふと鳴り出す風... -
映画『豹変と沈黙 ―日記でたどる沖縄戦への道』
日中戦争(1937~45年)中の37年12月、日本軍は当時中国の首都だった南京を攻略した際、1カ月以上にわたって非戦闘員である民間人や捕虜などを虐殺し、略奪や強姦を行った。 本作は、この「南京大虐殺事件」「南京事件」とも呼ばれる事件(... -
短歌・俳句 7月
◆ 短歌 ◆ 選者 春日いづみ 野に小さき紫の花を目に留めし人のありてぞ菫生まれぬ 小平 鈴木真木子 【評】野に咲くかれんな菫の花、見過ごしてしまいそうだが、立ち止まり目を留めることで初めて菫の存在が認識される。漠然と物を見るの... -
短歌・俳句 6月
◆ 短歌 ◆ 選者 春日いづみ ギリシャ語で回心はメタノイアとう逆さに読めばあいのためなり 日野 広山 弘子 【評】ギリシャ語の「メタノイア」は「悔い改め」「回心」という意味であると説教で聞いた作者。逆さに読むと「愛のため」になる。心... -
映画 『ガザからの報告』
この映画は、パレスチナ・ガザの人々を追ったドキュメンタリー作品。土井敏邦監督は34年にわたって繰り返しガザを訪ね、時に現地の家庭に住み込みながら取材、撮影を重ねてきた。「死者の数で報じられるパレスチナ人」ではなく、「私たちと同じ人間」... -
映画『摩文仁 mabuni』
「摩文仁(まぶに)」とは、沖縄戦(1945年)で激戦地となった沖縄島南端の地域の名だ。毎年6月23日の「慰霊の日」、摩文仁の丘では首相や沖縄県知事らが参列する追悼式典が行われ、テレビ中継される。多くの慰霊碑が林立するこの丘には、沖縄県... -
特別展「蒐集(しゅうしゅう)家・池長孟(はじめ)の南蛮美術―言葉から紡ぐ創作(コレクション)」 神戸市立博物館(6月15日まで開催中)
蒐集(しゅうしゅう)家・池長孟(はじめ/1891~1955年)が集めた南蛮美術の傑作が、神戸市立博物館(兵庫県)で6月15日まで公開されている。本展には、国指定重要文化財の「聖フランシスコ・ザビエル像」や狩野(かのう)内膳の「南蛮屏風... -
教皇フランシスコのメッセージが分かる 映画・記録映画5選
教皇フランシスコは、在位12年間でカトリック教会を劇的に改革し、私たちにその遺志を引き継ぐべく多くの〝宿題〟を残して旅立った。貧困問題の解決、移住者や難民の受け入れ、性虐待に加担した聖職者への厳罰と被害者の救済など、一人一人の命を大切... -
第1回シグニス動画フェスティバル 受賞作6作品決定 5月3日に授賞式
「福音の輝き」を3分以内で表現する動画の製作を呼びかけた「第1回シグニス動画フェスティバル」が、シグニス・ジャパン(カトリックメディア協議会)の主催で行われ、応募作の中から6作品が各賞を受賞した。表彰式は5月3日に東京・千代田区の岐部ホ...
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