教皇、病の体験を明かす 優しい「神の指」感じる

【バチカン4月6日CNS】教皇フランシスコは4月6日、バチカンが公表した当日ミサ後の「お告げの祈り」に当たっての言葉で、自身の病の体験について明かしている。
 「親愛なる皆さん、私の入院中、そして回復に努めている今でさえも、私は『神の指』を感じ、主の思いやりにあふれる優しさを心に受け止めています」と教皇は記している。「この『病者と医療従事者の祝祭』の日に当たって、私は主に祈り、この主の愛の感触が苦しむ人たちの元に届き、その世話に当たる人々を励ましてくれることを願います」
 教皇は医療従事者たちに深い感謝の言葉をかける。「皆さんは常に適切な条件で働けるような助けを受けているわけではなく、攻撃の犠牲になることさえもあるのです。皆さんの使命は簡単ではなく、支えられ、尊重されなくてはいけません。私は治療と研究に必要な資源への投資を強く願います。それは医療体制が最も弱く、貧しくされている人々を受け入れるインクルーシブ(包摂的)なものになるためです」
 教皇フランシスコはさらに、世界平和のための訴えも新たにし、国際社会に向けて、戦争で壊滅的な状態にある地域で緊急に行動を起こすよう促している。
 「武器のごう音がやみ、対話が再開されますように。人質が全員解放されて、人々に援助物資が届きますように」と教皇は祈り、特にウクライナ、(パレスチナの)ガザ、スーダン、南スーダン、コンゴ民主共和国、ミャンマー、ハイチでの惨状に触れている。

4月6日、「病者と医療従事者の祝祭」閉祭ミサ後、バチカンのサンピエトロ広場に集まった人々にあいさつする教皇フランシスコ(CNS)
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