12月13日、がんのため逝去。80歳。1945年長崎県生まれ。62年に川内(せんだい)純心女子高等学校(鹿児島)に志願生として入学。67年初誓願。77年終生誓願。初誓願後は東京や鹿児島の同会が運営する学園の事務職を務めた。80年に長崎原爆ホームに介護職員として勤めていた時、創立者江角(えずみ)ヤスの介護を手伝う機会に恵まれた。がんで苦しみをささげる創立者の姿を目の当たりにして、末期の状況にありながら人間味豊かな、温かい愛に触れることができたことを文書に残している。2025年、高齢者や病気を持つ姉妹が集まるベタニア修道院に移り、自身も持病を抱えながら姉妹たちへの奉仕に努めた(以上長崎)。今年11月初めに腹痛を訴え診察した結果、がんが腹部中心に広がり手術も不可能な状態だった。12月4日にホスピスに移り自分の最期を受けとめ、修道会に感謝を述べながら病の苦しみをささげ尽くし、静かに御父のみもとに召された。

