濵口キク修道女(純心聖母会)

11月17日、心不全のため逝去。94歳。1931年長崎県生まれ。44年、長崎の純心高等女学校に志願生として入学。原爆投下1週間前に帰省していて被爆を免れたが、被爆後の片付けに励み、原爆手帳を持つことになった。53年初誓願。62年終生誓願。初誓願後は幼児教育の現場で長崎県内の7カ所と鹿児島、広島、名古屋で働き、園児、保護者、信徒らとの関わりを通して宣教に励んだ。72年に長崎原爆ホームが開設されると、幼児教育の現場から福祉の現場へ転職し、ワーカーとしての務めにいそしんだ。その後、養護老人ホーム恵の丘(長崎)や小野田老人ホーム(山口)で入所者や家族と関わり、また得意の手芸を通して交わりを深め、神の愛を伝えた。2014年に福祉の奉仕を終え、ベタニア修道院で祈りの宣教が始まった。19年に原爆ホームに入所し、ベッドの上から修道女らしい宣教の仕方で周りの人々にキリストを伝えていた(以上長崎)。静かに御父のみもとに召された。

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