【ローマ7月9日CNS】教皇レオ14世は7月9日、新しい式文による「被造物の保護のためのミサ」をささげ、「私たちは、共に暮らす家を守る緊急の必要性をまだ認識していない、教会の中と外の多くの人の回心のために祈らなければなりません」と強調した。
教皇はローマの南東およそ30キロにあるカステルガンドルフォの教皇夏季別荘の庭園で、小鳥のさえずりを聞きながらミサをささげた。
ミサには教皇フランシスコが示した総合的エコロジーを促進する方針に基づいて創設された「ラウダート・シ村」のスタッフらが参加していた。
教皇レオ14世はミサの説教で、「地球温暖化や武力紛争によって焼けつくように燃える世界にあって」恐れに見舞われている今日の人々は、ちょうどキリストが鎮めた嵐に遭っている弟子たちのようだと指摘する。それでも、「私たちには希望があります。私たちはイエスのうちに希望を見いだしました」と付け加えた。
「被造物を守り、平和と和解をもたらす私たちの使命は、イエスご自身の使命であり、主が私たちに委ねられた使命です」と教皇は強調する。「私たちは大地の叫びを聞き、貧しい人々の叫び声を聞きます。こうした叫びは神のみ心に届いているからです。私たちの憤りは神の憤りで、私たちの働きは神のわざです」
「観想のまなざし」が環境を危機から救う
教会は「気候危機」に対して預言しなければならず、「それには、この世の『君主たち』の破壊的な力に反対する勇敢ささえも求められるのです」と教皇は続ける。
「創造主と被造物の間の不滅の契約は、私たちの知性と努力を結集させます。それは悪が善に変わり、不正義が正義に、強欲が交わりに変わるためです」
教皇レオ14世は、教皇フランシスコの2015年の回勅『ラウダート・シ ともに暮らす家を大切に』からの引用を交えて、アッシジの聖フランシスコが生涯のうちで、あらゆる被造物を「兄弟、姉妹、母」と呼ぶまでに至ることで成し遂げた被造界との調和を思い起こす。
「観想のまなざしだけが、私たちの被造物との関係を変え、環境危機から私たちを助け出すことができます。環境危機の原因は、罪によって引き起こされる、神との関わり、隣人との関わり、大地との関わりの破壊です」と教皇レオ14世は説明した。
