【教皇の意向:自殺防止】
自殺の誘惑にさらされている人々が、地域社会での必要な支援やケアを受け、愛に触れて、人生の美しさに心を開くことができますように。
【日本の教会の意向:日本と韓国の教会】
隣国である日本と韓国の教会が、福音宣教のために助け合い、未来に向けてよりよい協力関係を築いていくことができますように。
世界保健機関(WHO)の統計によると、世界で毎年70万人を超える人々が自ら命を絶っています。また低・中所得国に全自殺の70%以上が集中しています。これは個人の問題だけでなく、自殺に社会的、経済的な構造の問題があることを示唆し、国内だけでなく国際的な支援の必要を促しています。同時に、超過労働、孤独、差別やいじめなどで追い詰められ自死に至るケースもあります。神の慈しみは全ての人に及び、人が自分に絶望しても、神がその人に絶望されることは決してありません。地域社会が身近な所で、苦しみを抱えた人の叫びを聞くアンテナを広げ、丁寧に寄り添い、希望と人生の素晴らしさを見いだせる手助けをしていけるよう祈りましょう。
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日本と韓国のカトリック教会はこれまでさまざまな形で交流を深めてきました。1996年から始まった日韓司教交流会は今年で27回目を迎えます。これまで、和解や平和、また共同宣教について声明を発表してきました。特に司祭の高齢化や召命減少を助けるために韓国の司祭が日本の各教区で惜しみなく奉仕しています。加えて双方の信徒がそれぞれ日本巡礼や韓国巡礼を続けています。若者の交流も頻繁にあり、特にワールドユースデー(WYD)ソウル大会2027に向けた日韓の若者の連携も活発です。歴史的経緯による緊張や対立を越え、神の家族の仲間同士として日韓の教会が交流と協力を深め、双方の国と社会に福音を広めていけるよう祈りましょう。
