10月18日、北海道月形町内の高齢者施設で膵臓(すいぞう)がんのため逝去。93歳。1932年北海道生まれ。55年同会入会。58年初誓願。63年終生誓願。初誓願宣立後、従順のうちに「教育者」の使命を受け入れ、北海道で女子教育のために全力を尽くした。藤女子中学・高等学校で14年間、旭川藤女子中学・高等学校で7年間、家庭科の教師として忠実に働いた。旭川藤女子中学・高等学校で11年間、藤女子中学・高等学校では2度にわたり9年間学校長を務めた。定年退職後は札幌の寄宿舎で3年間、舎監と寄宿舎マリア院の責任者として務め、2008年からは旭川および札幌マリア院の修道院内で奉仕。21年12月に月形藤の園(高齢者施設)に入居し、晩年を過ごしていた(以上北海道)。生徒、卒業生や職員らとは笑顔で接し、共同体の中では目立たず控えめに、喜びをもって働いた。旭川マリア院でオルガンを弾くことが楽しみだった。よく祈り、静けさのうちに全ての意向、特に同会が設立した学園のことを神に任せ、感謝の心を最期まで持ち続けていた。

