小川スミヱ修道女(純心聖母会)

8月7日、老衰のため逝去。94歳。1931年長崎県生まれ。同会の初代会長・江角ヤス修道女が原爆で灰となった純心高等女学校(長崎)の校舎の復興を誓い、原子野から長崎県大村市の仮校舎に移転していた時、学生志願生として入会した。戦後の貧しさの中、40人ほどいた志願生たちと共に、修道女たちの苦労と祈りの姿を身近に見て、修道生活への憧れを深めたと本人は述懐している。54年初誓願。63年終生誓願。初誓願後、同会が設立した鹿児島、長崎、東京の学園で教職に就き、また、志願生の養成にも携わった。教職を退いてからは東京・石神井の黙想の家で奉仕。やがて第三修練の養成を担当するなど、どの仕事にも一筋に取り組んだ。2005年からは静養の傍ら修道院内で奉仕した。思いやり深く優しい口調で語った。卒業生や関わる人々に慕われ、手紙での宣教を続けていたが今年の4月に入院し、8月7日、静かに御父のみもとに召された。

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