4月4日、神奈川県鎌倉市内の病院で逝去。91歳。1934年静岡県生まれ。59年同会入会。63年初誓願。69年終生誓願。若い頃大学入学を望んでいたが、生まれつき病弱であったため進学しなかった。初誓願後に大学入学を試み、清泉女子大学のキリスト教文化学科に入学するものの健康に影響を来たし、1年で退学を余儀なくされた。その後は、三原(広島)、大船、鎌倉(以上神奈川)、長野、五反田(東京)で修道院の受付や衣類係などの仕事、また小学生や中学生の宗教の授業などに携わった。その間、東京の用賀修道院では、清泉インターナショナル学園の幼稚園で子どもたちの同伴、学園の聖堂の香部屋(こうべや)係、事務の手伝いなどの役割を喜びと忠実さをもって果たした。いつもほほ笑みをたたえ、謙虚で誰に対しても優しく心を開いていた。その人柄から子どもたちに慕われ、多くの人たちと親交があった。修道院の中では、高齢になってもユーモアを忘れず、共同体の皆に愛された。
