【教皇の意向:労働条件】
一人ひとりが仕事において充実感を覚え、家族の尊厳が保たれ、人間性豊かな社会となりますように。
【日本の教会の意向:子ども】
子どもたちが、健全な心と健康に恵まれ、神の恵みの中で成長していくことができますように。
教皇フランシスコが「労働は、人間が成長し、発展し、自己実現を遂げるための道」と述べているように、労働は単なる生計の手段に置き換えられない尊いもので、神のみ旨に応える自己実現の意味を持ちます。しかし、現代世界は人工知能(AI)をはじめとする技術革新が人間から労働を奪い、経済至上主義によって労働者が家族と交わる時間が損なわれ、また非正規雇用者や外国人労働者が不安定で不当な雇用条件で働くことを強いられています。働く人々が家族との絆を豊かにし、人間の尊厳を保ち、生き生き働ける労働条件と環境が整えられるように祈りましょう。
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神の愛はどの子どもにも惜しみなく注がれています。子どもの人格的な成長にとって、両親をはじめとする養育者の愛情に満ちた関わりは欠かせません。しかし日本では少子家族となっても親の共働きなどによって、子どもの養育に十分な時間が割かれず、孤独を感じる子どもも増えています。貧困に置かれている母子家庭も少なくありません。子どもたちに十分なサポートが与えられ、子ども自身が無条件に愛されていることを実感し、家族をはじめとする人々との愛情に満ちた交わりを通して、心身を健全に発達させ、神に結ばれた人間性を成長させていけるように祈りましょう。