【教皇の意向:さまざまな宗教的伝統間の協力】
さまざまな宗教的伝統を信じる人々が、平和、正義、人類の友愛を擁護し促進するために、互いに協力することができますように。
【日本の教会の意向:被造物、すべてのいのち、自然環境】
私たちが教皇フランシスコのメッセージを受けとめて、よりよい環境を保護し、すべてのいのちを守るために歩むことができますように。
教皇レオ14世はその就任ミサでイスラム、ヒンドゥー教、仏教をはじめとする諸宗教の代表者を招き、諸宗教の共存を示しただけでなく、ユダヤ教指導者やムスリム代表者との面会で対話と連帯の必要を示し、「平和と人間的きょうだい愛」を促進するための宗教間対話の重要性を表明しました。世界の諸宗教は人間を超える超越者の存在や究極の真理に基づく普遍的な人間の尊厳と愛に開かれており、現実世界を取り巻く自国主義に基づく紛争、格差を生む偏った経済主義や政治体制に対して、普遍的な正義と平和を示すことができます。諸宗教者が個人のレベルからさまざまな国際組織のレベルに至るまで、相互理解と対話に基づき正義と平和と友愛の促進に協力していけるよう祈りましょう。
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私たちの「ともに暮らす家」地球は危機に直面しています。前教皇フランシスコは『ラウダート・シ』『ラウダーテ・デウム』を通して国際社会に喫緊の責任ある行動を呼びかけました。進行する地球温暖化による気候変動の被害を多くの国が被っています。その根本原因は自己の欲望を満たそうとする個人から国家レベルまでの過剰な消費生活・経済活動にあります。「技術万能主義」や「市場の論理」を超えて、全ての存在を愛する神への回心を深め、慎ましい生活を心がけ、自然環境の保護と命への慈しみを進めていきましょう。