【教皇の意向:新しいテクノロジーの使用】新しいテクノロジーが、人間関係の代わりになるのではなく、人としての尊厳を尊重し、また、時代の危機に立ち向かう助けとなりますように。
【日本の教会の意向:新生活を始める人たち】新年度の初めにあたり、進学や就職等により、新しい環境で生活を始める人たちが、それぞれの場で神との交わりを大切にしていくことができますように。
新しいテクノロジーの最たるものとしてChat(チャット)GPTに代表されるような生成AIと呼ばれる人工知能を挙げることができます。文章や画像を作成したり問題解決のアイデアを瞬時に出したり、病気の診断や治療法を提案することができ、さまざまな作業の時間短縮や効率化を図ることで人間を助けることができます。けれども一方で人間から仕事を奪い、人間の思考力を弱め、重要な判断のAIへの依存を高める危険性もはらんでいます。教皇フランシスコが述べるように、あらゆる技術革新は人間の尊厳を守り「共通善に向かうプロジェクトの中に位置付ける」必要があります。神のみ心に響く知恵を祈りましょう。
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新年度が始まり、新しい学校や職場で生活を始める人々がいます。さまざまな変化を迎えるこの時期に、不安や戸惑いを感じる人たちもいることでしょう。新しい環境になじめなかったり、独り善がりになってしまったりする人もいるかもしれません。けれども、どのような場所にいても、どのような状況でも、私たちを愛してやまない神は私たちと共にいてくださいます。神の導きを信じて歩むときに、私たちは神の交わりにあずかり、一人一人の道は整えられ、確かな歩みを進めることができます。新しい環境での挑戦を恐れず、誠実な心で取り組んでいけるよう祈りましょう。